肺活量は人並みだと思うのですが、長く息をのばすことが苦手です。どうすればよいでしょうか。(埼玉県・Oさん・23才男性)
呼吸法が適切でない可能性があります。
誤解を恐れず端折って言うと、お腹の柔らかいところをプクンと思い切り膨らませて、息を吸ってください。
人間、ストローを吸うとき、あくびをするとき、この呼吸をしています。
この呼吸は日常の呼吸とは異なる特殊な呼吸法なので、特別にトレーニングを行っておく必要があります。
この呼吸法は、練習のとき、単発で行うことはすぐにできても、演奏の中で継続することは、訓練されていなければ不可能です。
トレーニングの例を示します。メトロノームを用いて、例えば8拍をきっちりと伸ばし切り、息継ぎを取り次の頭拍に遅れずまた8拍を伸ばし切ります。
8拍を1音のみで伸ばし続けるパターンと、複数音で構成するパターンがあります。メトロノームの速度が遅いほど難易度は高くなります。
また、メトロノームの1拍1拍に合わせて、一つの音をズバン、ズバンと出し切る、というトレーニングがあります。こちらはやや上級者向けです。
(ちなみに、このようなトレーニングは、肺活量の増幅が目的ではなく、尺八用の筋肉を鍛えるのが目的です)
(肺活量など心肺機能を増強させるには、ジョギングや水泳が効果的です。尺八ばっかり吹いていないで、運動しましょう)
呼吸法の他には、吐き出す息の量が多すぎる可能性があります。
吐き出す息の厚さ(唇の縦方向の開け幅)を見直してください。息の量が2分の1になれば、2倍の長さを伸ばすことが出来ます。
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