014: 五のヒがしっくりこない

五のヒ(都山流のヒ)、ハラロが、なんとなくしっくりきません。どうしてですか。
(東京都・Kさん・22才女性)

指が間違ってないからって、音程が正しいとは限りません。

特に五のヒ、大甲のハの音程は、アゴの操作が音程決定の上で重要なのにかかわらず、尺八運指表にはそのことが一切書かれていません。

よって、スルーで「これであってる」「自分的に、これで合格」と思い込んでしまい、対策の必要性を感じることができません。

五のヒの指遣いは簡単ですが、音程はかなり難しめです。

音程に関して、上下の音との音程幅があまりに変だと、なんとなくしっくりきません。

楽器の性質にも大きく依存しますが、往々にして五のヒは、高くなりすぎます。直前のリとの音程幅、それがしっくりこない原因です。

全ての尺八運指の中で、リと五のヒ大甲のハと三のハの音程差が、最も変になり易いツートップです。(都山流では、ハとヒ、ピとタ)

音程を、アゴの操作でバチッと決めてください。指なんて、この際関係ありません。

ハラロは琴古流特有の手法です。ハラロの実体はというと、そのほとんどはズバリ、五のヒです。上記五のヒのへんてこさ克服をまず試してください。

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