029: 家では吹けない

基本的に、自宅では音を出せません。どのように練習環境を確保すればよいのでしょうか。(埼玉県・Jさん・31才男性)

防音設備の導入が、まず考えられます。数十万円かかりますが、毎日使えるので、例えば5年で割れば一日あたり100円未満です。

資料請求だけなら無料です。無理と決めつけず、情報を入手する努力をしてみましょう。(・・・保険の勧誘みたいだ)

(ちなみに筆者の防音室をこっそりご紹介しておきます)

 

さて、筆者は尺八を始めたての頃、一日あたり10時間吹いていた、と公言していますが、この10時間という数字には、深夜、音を鳴らさないように楽器に息を吹き込むだけだった時間も含まれています。(この甲斐あって、4月半ばに尺八を始めて、6月末には六段の調を暗譜し終わってました)

音を鳴らさなくても、息を吹き込むだけでも、実は結構十分なことを、試しに実感してみてください。

楽譜を前にして、音を鳴らさないように息を吹き込みます。(但し頭の中では、大音量をばっちり鳴らしてください)

そうはいっても、こればかりではやっぱりだめなのは当然です。

昼間も自宅では難しそうなら、外に出ましょう。公民館と、カラオケボックスは、練習に使っているという人の話をよくききます。値段についても、人数を揃えれば、時間あたりペットボトル一本程度で済むと思います。

屋外では、公園、河原、浜辺など、広いオープンスペースなら吹いても怒られないかも知れません。大自然の中でまったり尺八吹くなんて、なんだかすごくハッピーな感じがしますが、尺八など邦楽器は、直射日光、潮風などの自然環境にとても弱く作られていますので、楽器を傷めるリスクを覚悟の上で、屋外に乗り出してください。(いえ、ていうか普通はやめてください)

 

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