音量を小さくすると、音がスカスカになります。小さくても良い音を鳴らすにはどうすればよいですか。(東京都・Yさん・32才男性)
音量コントロールの実践編第二回は、「音質の維持」についてです。
さて、今回の話のメインは、「息の芯」についてです。 (参考:032: 弱く吹くと音程が下がる )
なんとなく息を細くしていくと、音量が小さくなります。
このとき、同時に「息の芯」が細くなっていることを、実感してください。
息の芯が細くなると、今まで唄口にきれいに当たっていたのが全部は当たらなくなり、その周囲のぼやけた息が唄口に当たる「シューシュー」というガサガサ音の方が大きくなります。
これが、原因です。
細くなった息の芯を、唄口にバッチリジャストミートさせてください。
具体的には、息の角度を調節してみましょう。
吹き付ける息の中心が唄口の一番とんがった部分に当たれば、音量は小さくても密度の高い音が鳴ります。
これに伴って、普段の音質が改善される可能性があり、実はこちらの方が狙いとしては直截的です。