尺八検定3級・旅雁（中級編）
			尺八についての、やや応用的オウヨウテキな内容ナイヨウを問トいます。演奏エンソウと同時ドウジに、専門センモン知識チシキについても踏フみ込コんだ理解リカイを要求ヨウキュウしています。		左下のタブで検定の階級を切り替えて下さい。（全７階級＋1）
		Q	虚無僧コムソウの宗派シュウハは?		虚無僧コムソウとは臨済宗リンザイシュウの一派イッパ、普フ化ケ宗シュウの僧侶ソウリョのこと。普フ化ケ宗シュウは江戸エド時代ジダイに幕府バクフとのつながりを強ツヨめ繁栄ハンエイを極キワめたが、明治メイジ政府セイフの廃仏毀釈ハイブツキシャクの一環イッカンにより断絶ダンゼツし、現在ゲンザイは宗派シュウハとしては存在ソンザイしない。		A	3-1
		1	一イチ向ム宗シュウ				1
		2	浄土ジョウド真シン宗シュウ				2
		3	普アマネ化カ宗シュウ				3	●
		4	神道シントウ				4
		Q	本ホン曲キョクって何ナニ?		かつて虚無僧が演奏していた曲を「古典本曲」（こてんほんきょく）と呼び、その多くは、お経を唱える旋律を模したものといわれている。現在でも琴古流の演奏活動の主力を担うジャンルといえる。一方、これに対して「都山流本曲」と呼ばれる作品群があり、これは明治期に都山流開祖・初代中尾都山が作曲した楽曲のことで、虚無僧の活動と重なるところはない。ただ単に「本曲」といった場合、流派により指す内容が異なる。これらの「本曲」は全て、尺八のみによる演奏用に作られているところが特徴で、これに対して、主に箏・三味線などとの合奏を目的とした曲目を、本曲と区別して「外曲」（がいきょく）と呼び、「本曲」を重視・別格視しようとする姿勢がうかがえる。		A	3-2
		1	江戸エド時代ジダイ以前イゼンの曲キョク				1
		2	流派リュウハにより異コトなる				2	●
		3	地域チイキにより異コトなる				3
		4	虚無僧コムソウの曲キョク				4
		Q	尺八シャクハチで演奏エンソウできない手法シュホウは?		（1）トリルとは隣トナり合アう２音オトを素早スバヤく交互コウゴに演奏エンソウする技法ギホウ。（2）スフォルツァンドとはその音オトを非常ヒジョウに強ツヨく演奏エンソウし、だんだん弱ヨワめていく演奏エンソウ指定シテイ。（3）ピッチカートとは絃ゲン楽器ガッキの奏法ソウホウで、絃ゲンを指ユビではじいてやわらかい音オトを出ダす技法ギホウ。（4）スタッカートとはその音オトを短ミジカく切キって演奏エンソウする奏法ソウホウ指定シテイ。（3）は尺八シャクハチの演奏エンソウ指定シテイではない。		A	3-3
		1	トリル				1
		2	スフォルツァンド				2
		3	ピッチカート				3	●
		4	スタッカート				4
		Q	一イチ尺シャク八ハチ寸スン管クダで通常ツウジョウ出ダせる最低サイテイ音オトは?		乙オツのロからアゴだけで限界ゲンカイぎりぎりまでメリ込コむと、その二律ニリツ下シタの音程オンテイを出ダすことができる。（ロの大オオ（だい）メリ）一イチ尺シャク八寸ハッスンのロの大ダイメリの音程オンテイは、C（ド）となる。音オトとしてその音程オンテイを鳴ナらすことは可能カノウだが、演奏エンソウ上ジョウまともには使ツカえない音オトと考えてよい。		A	3-4
		1	E♭				1
		2	D				2
		3	D♭				3
		4	C				4	●
		Q	「断ダン金キン」の読ヨみ方カタは?		和ワ音階オンカイは読ヨみ、書カき、共トモに難解ナンカイで、意識的イシキテキに覚オボえようとする必要ヒツヨウがある。いずれそのうちと放ホウっておくと、いざというときに、演奏エンソウの現場ゲンバで恥ハジをかくことになる。		A	3-5
		1	だんぎん				1
		2	だんきん				2
		3	たんきん				3
		4	たんぎん				4	●
		Q	二ニ尺シャク管クダのレと同オナじ音程オンテイなのは？		二ニ尺シャク管クダと一イチ尺シャク八寸ハッスン管クダは二度ニド違チガいで、片方カタホウの音オトと同オナじ音オトをもう片方カタホウで吹フくには、二度ニドずらして吹フけばよい。二度ニドずらした音オトが何ナニにあたるか、十二ジュウニ音階オンカイを理解リカイしている必要ヒツヨウがある。レから二度ニド低ヒクいのはツであるから、二ニ尺シャク管クダでレを吹フくとき、一尺イッシャク八寸ハッスン管クダでツを吹フけば、同オナじ音程オンテイを吹フいていることになる。		A	3-6
		1	一イチ尺八シャクハチ寸スン管カンのツ				1	●
		2	一イチ尺八シャクハチ寸スン管カンのレ				2
		3	一イチ尺シャク八ハチ寸スン管カンのチ				3
		4	一イチ尺シャク八ハチ寸スン管カンのウ				4
		Q	尺八シャクハチ・五ゴ孔アナ八ハチ寸スンで通常ツウジョウ出ダせない大ダイ甲コウ音オトは?		五ゴ孔アナ管クダにおいて、大ダイ甲コウのツは通常ツウジョウは発音ハツオンすることができない。（通常ツウジョウのツの運ウン指ユビのまま大ダイ甲コウで吹フくと、その音程オンテイはツより一イチ律リツ高タカい）		A	3-7
		1	D				1
		2	E				2
		3	F				3	●
		4	G				4
			大ダイ甲コウのチの運ウン指ユビで、閉トじないのは？		大ダイ甲コウの運ウン指ユビは、甲コウ乙オツのものと全マッタく異コトなるものがほとんどであり、個別コベツに一ヒトつずつ覚オボえていかなくてはならない。大ダイ甲コウのチの運ウン指ユビは、全ゼン孔アナ閉トから第ダイ四ヨン孔アナのみ開放カイホウする。		A	3-8
		1	第一ダイイチ孔アナ				1
		2	第二ダイニ孔アナ				2
		3	第ダイ三サン孔アナ				3
		4	第四ダイシ孔アナ				4	●
		Q	一般イッパンに、琴キン古フル流リュウと都ミヤコ山ヤマ流リュウで、運ウン指ユビが異コトなるのは？		レの送オクり指ユビに関カンして、一般的イッパンテキに、琴古キンコ流リュウは第四ダイヨン孔アナを、都山トザン流リュウは第ダイ三サン孔アナを押オす。第四ダイヨ孔アナを用モチいると音オトの区切クギりは鮮明センメイだが、特トクに甲コウ音オンで指ユビの動ウゴきが緩慢カンマンだと音オトが裏返ウラガエることがある。第三ダイサン孔アナを用モチいると音オトが裏返ウラガエることはなくなるが、音オトの区切クギりはややぼやけたものとなる。		A	3-9
		1	ロの吹フき始ハジめの第ダイ四ヨン孔アナ				1
		2	ツの押オし指ユビ（アタリ）				2
		3	レの送オクり指ユビ				3	●
		4	チのメリのカザシ方カタ				4
		Q	六ロク段ダンの調シラ・冒頭ボウトウの出デだし音オトは?		主要シュヨウな曲目キョクモクについて、暗譜アンプをしておくと何ナニかと都合ツゴウがよい。暗譜アンプをしなくても、楽譜ガクフに頼タヨれるうちは特トクに何ナニも問題モンダイはないが、ある時トキ、楽譜ガクフに頼タヨれなくなると、それだけで演奏エンソウが一切イッサイ不能フノウになる。六段ロクダンの調シラの冒頭ボウトウは、（ツ）レである。		A	3-10
		1	レ				1	●
		2	リ				2
		3	チ				3
		4	ハ				4