尺八シャクハチ検定ケンテイ準ジュン2級キュウ・翔ショウ鶴ツル（三曲サンキョク合奏ガッソウ編ヘン）
			三曲サンキョク合奏ガッソウ（箏コト・三味線シャミセンとの合奏ガッソウ）に関カンする設問セツモンです。尺八シャクハチ奏者ソウシャとして糸イト方カタと合奏ガッソウする上ウエで、知シらないでは済スまされないような内容ナイヨウを問トいます。		左下のタブで検定の階級を切り替えて下さい。（全７階級＋1）
		Q	三絃の二上り調子の一イチの調シラ絃ゲンが尺八シャクハチのロである場合バアイ、二ニの絃は何ナニにあたるか。		三絃サンゲンの調チョウ絃ゲンは本調子ホンチョウシ（一イチ、ニ、三サン＝乙オツロ、乙オツレ、甲コウロ）を基本キホンとし、ここから三サンの糸イトを一音イチオン下サげ（一、ニ、三＝乙ロ、乙レ、リ（琴古キンコ）・乙オツハ（都ミヤコ山ヤマ））とした調絃を三下り（さんさがり）、ニの糸を一音上げ（一、ニ、三＝乙ロ、乙チ、甲ロ）とした調絃をニ上り（にあがり）とよぶ。		A	5-1
		1	ツ				1
		2	レ				2
		3	チ				3	●
		4	特定トクテイできない				4
		Q	箏コトの平タイ調子チョウシで主シュ音オトとなる絃ゲンは？		ロ調陰旋律による箏の調絃を平調子（ひらちょうし、ひらじょうし）とよび、全ての箏の調絃の基準となる。厳密ゲンミツには、音階オンカイの主シュ音オン（基キ音オン）をロ（壱イチ越コ）にしたものを高タカ平ヒラ調子チョウシ（たかひらちょうし）、レ（双調）にしたものを低平調子（ひくひらちょうし）と呼ぶが、音階構造は同一で各絃の音程差は共通なので、高低調子とも主音となる絃は同一である。平タイ調子チョウシの主音は壱・五・十の絃である。		A	5-2
		1	壱イチ・五ゴ・十ジュウ				1	●
		2	二ニ・七ナナ・為タメ				2
		3	三サン・八ハチ・巾ハバ				3
		4	特定トクテイできない				4
		Q	尺八シャクハチの音移り時にスリと指定されている場合に三絃が行オコナっている可能性が高い手法は？		三曲サンキョク合奏ガッソウにおいて、尺八シャクハチは専モッパら三絃サンゲンの手テに追従ツイジュウする旋律センリツを奏ソウする。三絃サンゲンの手法シュホウ「コキ（スリ）」は、絃ゲンを撥バチではじいた後アトに、押オさえているツボを移動イドウさせ余韻ヨインの音程オンテイ変化ヘンカを狙ネラう手法シュホウで、ここに尺八シャクハチの古典コテン技法ギホウ「押オし指ユビ」を用モチいて音オト移ウツりを鮮明センメイとしたくない場合バアイにおいて、「スリ」と指定シテイされることが多オオい。		A	5-3
		1	スクイ				1
		2	ハジキ				2
		3	裏ウラハジキ				3
		4	コキ				4	●
		Q	ままの川カワの唄ウタい出デしは?		独ドク吟ギンによる唄ウタの間アイダ、尺八シャクハチは休ヤスみとなるので、どのタイミングで演奏エンソウを再開サイカイさせるかを把握ハアクしておく必要ヒツヨウがある。（1）手テに取トりて見ミればうるわしけしの花ハナ（けしの花ハナ）（2）世ヨの中ナカにすぐれて山ヤマは吉野ヨシノ山ヤマ（茶チャ音頭オンド）（3）白波シラナミのかかる憂ウき世ヨと知シらでやは（末スエの契チギ）（４）夢ユメが憂ウき世ヨか憂ウき世ヨが夢ユメか（ままの川カワ）		A	5-4
		1	てにとり				1
		2	よのなか				2
		3	しらなみ				3
		4	ゆめが				4	●
		Q	「掛カけ合アい」の数カズが最モットも多オオいのは？		笹ササの露ツユとは酒サケの異称イショウで、この曲キョクの曲名キョクメイとしてはしばしば両者リョウシャが混用コンヨウされる。本来ホンライ、地唄ジウタ筝曲ソウキョクの旋律センリツ内容ナイヨウには、曲名キョクメイの由来ユライとなる意イを含フクむことはないのだが、この曲キョクでは度重タビカサなる掛カけ合アいが、ちょうど酒サケを酌クみ交カわしている様サマに例タトえる説セツがあり、掛カけ合アいの回数カイスウは全曲ゼンキョクを通トオして60回カイを越コえ、他ホカの曲キョクと比クラべると格段カクダンに多オオい。		A	5-5
		1	残月ザンゲツ				1
		2	松竹梅ショウチクバイ				2
		3	笹ササの露ツユ				3	●
		4	七ナナ小町コマチ				4
			現在ゲンザイ、箏コトで山田ヤマダ流リュウと生田イクタ流リュウで違チガいが「ない」のは？		両リョウ流派リュウハの違チガいとして、（1）（山田ヤマダ）箏コトに直角チョッカクに座スワる/（生田イクタ）左ヒダリ斜ナナめ前方ゼンポウを向ムいて座スワる（2）（山田）円マルく、先端センタン中央チュウオウが少スコし尖トガっている/（生田）四４角形カクケイ（3）山田ヤマダ検校ケンギョウ作曲サッキョクの曲目キョクモク群グンをはじめ独自ドクジの曲目キョクモクを持モち、これらは生田イクタ流リュウでは演奏エンソウされない。（4）楽器ガッキそのものは本来ホンライ、両流リョウリュウとも独自ドクジのものを用モチいてきたが、後アトから改良カイリョウされた山田ヤマダ箏コトは楽器ガッキとしての性能セイノウに優スグれ、小コぶりで持モち運ハコびに便利ベンリなことから、現在ゲンザイでは箏コトといえばほとんどが山田ヤマダ箏コトで、生田イクタ流リュウで演奏エンソウされる箏コトも、実ジツは厳密ゲンミツにいえば山田ヤマダ箏コトである。		A	5-6
		1	箏コトに対タイして座スワる角度カクド				1
		2	爪ツメの形カタチ				2
		3	演奏エンソウされる曲目キョクモク				3
		4	楽器ガッキそのもの				4	●
			山田ヤマダ流リュウでのみ演奏エンソウされるのは?		（1）竹タケ生ウ島シマは同名ドウメイで全マッタく別物ベツモノの曲キョクが山田ヤマダ流リュウと生田イクタ流リュウに存在ソンザイする（2）松竹梅ショウチクバイは生田イクタ、山田ヤマダでかなり演奏エンソウ形態ケイタイが異コトなるが、内容ナイヨウは同一ドウイツである。（3）近江オウミ八景ハッケイは山ヤマ登ノボ万マン和ワ作曲サッキョクの山田ヤマダ流リュウ筝曲ソウキョクである。（4）新娘道成寺は生田流の呼称で、同曲を山田流では鐘が岬とよぶ。		A	5-7
			竹タケ生ウ島シマ
			松竹梅ショウチクバイ
			近江オウミ八景ハッケイ					●
			新シン娘ムスメ道成寺ドウジョウジ
		Q	松浦マツウラ四ヨつ物モノに該当ガイトウしないのは?		松浦マツウラ検校ケンギョウの作品群サクヒングンのうち、特トクに完成度カンセイドの高タカいとされる「四季シキの眺ナガ」「深夜シンヤの月ツキ」「四ヨつの民タミ」「宇治ウジ巡メグり」の４曲キョクを、松浦マツウラ四ヨつ物モノ（よつもの）とよぶ。同様ドウヨウに、石川イシカワ匂当コウトウの「青柳アオヤギ」「融トオル」「八重ヤエ衣コロモ」を石川イシカワ三ミつ物モノとよぶ。		A	5-8
		1	四季シキの眺ナガ				1
		2	末スエの契チギ				2	●
		3	四ヨッつの民タミ				3
		4	深夜シンヤの月ツキ				4
			三人サンニンで三曲サンキョク合奏ガッソウの舞台ブタイを構成コウセイする場合バアイ、尺八シャクハチが座スワる位置イチは？		一般イッパンの三曲サンキョク合奏ガッソウでは、三絃サンゲンを演奏エンソウの主シュ軸ジクとすることから、三絃サンゲンを中央チュウオウに配置ハイチする。箏コトは生田イクタ流リュウの場合バアイ、楽器ガッキの正面ショウメンより左ヒダリ斜ナナめ前マエに傾カタムいて座スワることから、舞台ブタイ下手シモテ（客席キャクセキから見ミて左側ヒダリガワ）に位置イチすると、ちょうど客席キャクセキの中央チュウオウを向ムく格好カッコウになり、おさまりがよい。尺八シャクハチは、残ノコった舞台ブタイ上手カミテ（客席キャクセキから見ミて右側ミギガワ）に位置イチすることになる。		A	5-9
		1	舞台ブタイ上手カミテ（客席キャクセキから見ミて右側ミギガワ）				1	●
		2	中央チュウオウ				2
		3	舞台ブタイ下シタ手テ（客席キャクセキから見ミて左ヒダリ側ガワ）				3
			三曲サンキョク合奏ガッソウの「掛け合い」において、尺八が演奏エンソウすべき箇所カショは？		掛カけ合アいとは、主シュ旋律センリツと副フク旋律センリツが交互コウゴに入イれ替カわり演奏エンソウを行オコナい、全体ゼンタイとして連続レンゾクした曲キョク運ハコびを得エる演奏エンソウ箇所カショのことである。三曲サンキョク合奏ガッソウにおいて、三絃サンゲンが主シュ旋律センリツという考カンガえ方カタから、専モッパら尺八シャクハチは三絃サンゲンの手テに追従ツイジュウしていくが、掛カけ合アいに至イタっては、副フク旋律センリツ側ガワにまわるのが通例ツウレイである。結果ケッカ、箏コトの手テと同オナじ旋律センリツを奏することになる。		A	5-10
		1	三絃サンゲンと同オナじ手テ				1
		2	箏コトと同オナじ手テ				2	●